皆さん銀河英雄伝説をご存じでしょうか?
80年代90年代のアニメが大好きな私にとって、ドストライクな作品なのですが、1年前くらいからゆっくりAmazonPrimeで鑑賞し終えました。
(110話。。。長かった。。。)
銀河英雄伝説とは
銀河英雄伝説(Wikipedia)
『銀河英雄伝説』(ぎんがえいゆうでんせつ)は、田中芳樹によるSF小説。略称は『銀英伝』(ぎんえいでん)。 原作は累計発行部数が1500万部を超えるベストセラー小説である。1982年から2019年1月までに複数の版で刊行され、発行部数を伸ばし続けている。遠未来の銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの2人を軸に描くスペースオペラ。対立する陣営のイデオロギー、人物像、権謀術数、歴史、人物模様などの群像劇の流れを前面に出し、「後世の歴史家」の観点から叙述することで、架空の歴史小説のような体裁をとっている。作者はのちに架空の歴史小説『アルスラーン戦記』を発表することになるが、この『銀河英雄伝説』においても、作者の歴史・文学の知識は色濃く反映されており、中国史をはじめとする歴史上のエピソードがしばしば顔をのぞかせている。
『銀河英雄伝説』(ぎんがえいゆうでんせつ)は、田中芳樹によるSF小説。略称は『銀英伝』(ぎんえいでん)。 原作は累計発行部数が1500万部を超えるベストセラー小説である。1982年から2019年1月までに複数の版で刊行され、発行部数を伸ばし続けている。遠未来の銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの2人を軸に描くスペースオペラ。対立する陣営のイデオロギー、人物像、権謀術数、歴史、人物模様などの群像劇の流れを前面に出し、「後世の歴史家」の観点から叙述することで、架空の歴史小説のような体裁をとっている。作者はのちに架空の歴史小説『アルスラーン戦記』を発表することになるが、この『銀河英雄伝説』においても、作者の歴史・文学の知識は色濃く反映されており、中国史をはじめとする歴史上のエピソードがしばしば顔をのぞかせている。
元祖(1988年-2000年)とリメイク版Die Neue These(2018年-)の違い
キャラクターやストーリーは同じですが、挿入曲と作画が全く異なります。
元祖では挿入曲はクラシック音楽が入っていました。
作画で言うと、どちらかと言うと私は古い方が好きですね。
顔がリアルに描かれているように思えます。
ラインハルトの美しさと幼さと潔癖さが滲み出たキャラデザは元祖の方が圧倒的に表現できていると思っています。
特に声優さん(堀川亮さん)がベジータの声なので、実はデリケートで誇り高き戦士(軍人)感が聞いただけで伝わる気がします。
(お姉ちゃんの悪口を聞いた時のキレ方とか超幼くて可愛い♡)
一方リメイク版Die Neue Theseの声は宮野真守さんです。
宮野真守さんの声は王子ボイスですが、どうしても桜蘭高校ホスト部の印象が強く、女性に対しても卒なくこなす優雅なお金持ち感のイメージを耳で受け取っちゃうんですよね。
宮野真守さんの声は凄く良いのですが、私の先入観が邪魔をする。。。
本作品を観て思ったこと
1つ「お金かけて作ってるなー」
2つ「この専制政治には憲法がなかったのか!」
専制政治だと、君主の力量によって国や銀河の治安や制度が左右されます。
銀河帝国側は、いわゆる支配者が独断で思いのままに事を決する国家の為、今の中〇とか北〇鮮の制度に近いです。
君主が私利私欲で動く政治ならトンデモナイ国になっちゃいますよね。
また、今の君主が良くてもその子孫が優秀とは限りません。
自由惑星同盟は帝国から脱出した共和主義の人々が建国し、人民が主権を持ち行使する政治国家です。
(昔のアメリカのようですね)
でも共和主義・民主主義で選挙で選ばれた人だって、賄賂や政治家の忖度で左右されてしまう。
今、日本でもアメリカでも自分たちが好き好んで選んだ政治家がトップに立っているとは限りません。
しかし彼らは私たちの主ではなく、あくまでも代表者なのだ。
戦争について思ったこと
私は戦争って大っ嫌いですね。。。好きな人なんて殆どいないと思いますが。
私の曾祖父(そうそふ)もフィリピンに船で出兵中に亡くなったと聞いています。
亡くなった知らせとして、お骨を入れる箱の中にリンゴが一つ入っていたそうです。
誰かが痛い思いをして、苦しんで、残された人達が苦しんで、いったい誰が幸せになるのでしょう。。。
でも何を持って戦争って言うのでしょうか
戦争(せんそう)とは、複数の国家、または集団の間での物理的暴力の行使を伴う紛争である。国際紛争の武力による解決である。対義語は対話。(Wikipediaより)
まず国同士に問題が生じたら話し合いから始まり交渉に至るでしょう。
それを飛び越えてテロ等の攻撃を起こしそうな相手もいるだろうから、相互に監視やスパイ活動はあると思います。
もし、そこで司令官が何かしら指揮を執るようなら阻止するでしょう。
司令官への攻撃の場合、その他大勢の兵たちは動けなくなるはず。
(まさにカイザー ラインハルトが倒れた時に帝国側は動けなくなりましたね)
これが阻止出来なかったり、怠る場合に空爆やらで軍事組織を攻撃する。
(この辺りから目に見えた戦争が始まるのではないでしょうか。)
一般市民を巻き添えにするのは以ての外だし、無理やり軍として戦わせるのも本当にやめてほしい。
勿論、軍人だって危険な目にはあって欲しくないが、私の知人のアメリカ人は大学を出た後は資金作りの為に一旦Armyになったって言ってたから、まぁ本人の意志でリスクも了承しているのかもしれない。
つまり、話し合いや交渉で解決できなかった場合の次のフェーズが戦争なのかもしれません。
その戦争をどう平和的に合理的に対処するかはトップの力量何だと私は思います。
人間性について考えたこと
銀英伝に出てくるキャラクターはどれも魅力的だし、ヤン・ウェンリーやラインハルトに付いていきたいって思うと思います。
でもヤンが言っていた、
「ミュラーにせよ死んだファーレンハイトやシュタインメッツにせよ、別に専制政治に命をかけているわけではない。ラインハルト・フォン・ローエングラムという一個人に対する忠誠心のために命を捨てても戦おうとしているわけか。つまりは人は人に従うのであって、制度や理念に従うのではないということかな。だとしたらユリアンは結局は私のために戦っているのだろうか。それではいけない。戦う理由が個人への忠誠心ではなく、民主主義の思想と制度の為であってほしい。」
というセリフは、とても大事なことなんだと思います。
自分が大事にする思想で自分で考えて生きることが大事なんですよね。
Keiko魔女が好きなキャラクター
ラインハルト・フォン・ローエングラム
正義感が強くてシスコンで頭が良くて上品な人です。
部下には命令をしても、民衆や個人としては命令しないし、すっごく謙虚。
求婚するシーンで、相手のお父様と話すラインハルトの態度は本当に謙虚で相手のことを考えながら話していて可愛かったです。
(見てて恥ずかしかったけど)
ヤン・ウェンリー
好きなキャラというよりも、考え方が一番好きでした。
生活能力にかなり親近感を感じます。
ウォルフガング・ミッターマイヤー
人一倍正義感が強く、どんな状況でも怯まない男らしさがカッコイイ。
(男らしいっていう言葉は今はポリコレに引っかかるか。。。?)
ロイエンタールを守る為に、ハイドリッヒ・ラング に威圧的に階段を上がるシーンはカッコよかった。
愛妻家で空港で妻と再開するシーンは、「え。軍服のままw」と心の中で突っ込みました。
オスカー・フォン・ロイエンタール
男らしい強さと知性を合わせ持った男性で、ミッターマイヤーの親友です。
幼少期に父親から「お前は生まれるべきではなかった」と言われ、常に心が枯渇している。
でも彼の凄いところは、家庭環境に恵まれたミッターマイヤーに対して嫉妬心がないことだ。本当に心が優しい人なのだろうと思うのですが、女性の好みが謎である。
そして私は彼の父親に言いたい。「お前が父親になるべきではなかったんだ」と。
ナイトハルト・ミュラー
結構好きな性格です。旦那さんにしたいタイプ。
ミッターマイヤーも愛妻家で優しくて素敵なのですが、ミュラーは正義感を振りかざすタイプではないので敵を作ることがなく、変なトラブルに巻き込まれることがありませんでした。
(これ。旦那さんにするなら超大事要素だと思う。)
ただ、無駄に難しい言葉を遣うので「あ?今なんつった??」って巻き戻すことが多かった。
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
本作品のなかで一番頭が良い人はこの人なのではないか。
美人だし可愛いし憧れるんですが、頭が良すぎてこんな女性現実にいるんだろうかって思う。
無益な戦いや勝ち負けに拘らず気の利いた根回しでことを円滑に収める等、平和の為に合理的に行動している人物だと思う。
パウル・フォン・オーベルシュタイン
実行することはいつも合理的なマキャベリスト。
言動や行動は正しいことをしていても、コミュニケーションがいかに大切かを彼に教わったような気がします。
ちゃんと説明すればよかったのに。
彼が間違ってなくても謝ればよかったのに。。。
===
あれ。。。殆ど帝国側ですね。
自由惑星同盟よりも帝国側のキャラの方が濃いんです。
そして実は良い人も多い。
でも、
もし自分がどっちのチームに属したいかというと、自由惑星同盟側が良いなと思う
何故なら自由惑星同盟のアレクサンドル・ビュコックのセリフが一番好きだからです。
「わしはあなたの才能と器量を高く評価しているつもりだ。孫を持つなら、あなたのような人物を持ちたいものだ。だが、あなたの臣下にはなれん」
「ヤン・ウェンリーも、あなたの友人にはなれるが、臣下にはなれん。なぜなら、えらそうに言わせてもらえば、民主主義とは対等の友人をつくる思想であって、主従をつくる思想ではないからだ」
「……民主主義に乾杯!」
民主主義ってそういうことなんだ!民主主義って良いな✨と思った瞬間でした。
この作品は40代男性等のバイブルの一つらしいですよ。なんか納得。
以上