不思議の国のアリスが、好奇心で白いウサギを追いかけて行くと不思議の国に落下してしまうように、私たちだって好奇心にかられて時々別世界へと迷い込む。
今日はそんなファンタジックなパラレルワールドの世界の一つ、『マウンティングラビリンス』について書きたいと思う。
先日ディナーをしていた時、私が好きなお酒の銘柄を話したところ、お店の人が「ここのお店で話さないほうが良いよ。通な人たちから白い目で見られるから。」と言った。
お酒のハードルの高さの要因の一つに「知識を持っていないと好きとは言えない!」と言うような暗黙のルールがあるからだと私は思っている。
私の好物にお好み焼きとたこ焼きとパンケーキがあるが、この3つに知識を問われたことはない。
しかしワインやら日本酒やらウイスキーには「〇〇産の何年モノの、、、」と語りも含めて「好き」と言っているように思える。
ハーゲンダッツよりもスーパーカップが好きな極上の舌を持っているだけでは「好き」と言ってはいけないのか。
とにかく、どうやら私はマウンティングラビリンスに足を踏み入れてしまったようだ。
男から女へのマウンティング
お店の人が「コロナの影響で今風俗店が大繁盛らしい」と言った。
そして「何故そんな感染確率の高そうな場所が繁盛するんですか?」と聞くと(今思うとだいぶ野暮な質問)、
「何ブスなこと言ってるの!?世の中のすれ違う女性1/3は元風俗嬢やAV女優なんだから!」と強気で言われた。
(ナイナイの岡本隆史か!)
いや待てよ・・・このノリ、覚えがあるぞ。
そうだ!私がテレビ局の制作会社に勤めていた時、こういうノリのバラエティ番組のディレクターやプロデューサーが多かったな。
編集室はエロ本が山積みされてたし、女性はそういうノリに平気でいないと仕事にならなかった。
調べるとこのお店の人はテレビ局の制作系出身らしい。。。
なるほどねー。
ただ、問題なのは私自身『こう言う話は笑って聞き流さないといけない』って無意識に思っていたこと。
だって当たり前だったんだもん。あの世界では。
女性はそう言う下ネタを上手に交わすのが、頭の良い出来る女性だった。
(私はそう思っていた。きっと勘違い。)
その後、私は女性が強めの職場に転職したので男性からマウンティングされることは大してなかったけど、もしそう言う人がいても無意識に我慢する癖がついていた。
心の底では心底嫌なのに、気づかないフリをしていたのだ。
ニャンニャンワールドとマウンティングラビリンスのどっちがお好き❤️?
私は割とニャンと鳴けばたこ焼きをプレゼントされるような世界の住人だと思う。
は?って思いました?
私、凄くわかりやすく書いたつもりだけど、もっと具体的に書くと、、、
真冬で寒いのが苦手でコタツから一歩も出たくない時、
「お、、、お願いです。温かいお蕎麦が食べたいです。ここから絶対動きたくありません。出前とってください。」
「そして、、、ここまで持ってきてください。温かいお茶と一緒に。ニャン。」
とか、
「美味しいものが好きだから、美味しい日本酒が飲めるところに連れてって。とにかく美味しければ良い!そして横で説明して!ニャン。」
が、(相手の心情は知らないけど)通用する世界に住んでいると言うこと。
よって私はニャンニャンワールドの住人と言えるだろう。
しかし、ここはパラレルワールド。
すぐ横には別のマウンティングラビリンスだってある。
きっとその他にも『超絶スポ根の森』や『厨二病室』や『学校の怪談さながらあの世とこんにちワールド』や『お下品な世界なんて知りません。今日も3時にアフタヌーンティーキングダム』があり、みんなどこかに移住届けを出して住んでいる。
(子供の頃は他の世界を知らない場合が多く、その世界に閉じ込められてる人もいるかもしれない)
勿論どこかに旅行するのも通勤するのも有り。
厨二病室の自称漆黒の堕天使さんが、夏休みにあの世とこんにちワールドに行ってショックを受けて絵日記を書くもの有り。
片足ずつ国境を跨いで住んでも良い。
今回の私はマウンティングラビリンスから住民票を移してニャンニャンワールドに住んでいるが、マウンティングラビリンスの人とも話が合うフリをしていたのでご招待された感じ。
そう、結局お好みはどちら?
久々の町は楽しめた?今の方が好き?
嫌だったら、好んで住まなきゃ良い。
時々弄られて喜びたい変態ちゃんなら、こっそり遊びに行ったって良い。
でもね、しっかりどこの住人かハッキリ表明しておかないと、時々勘違いされちゃうから気をつけてね♡
それで怒っても大人の場合は半分自己責任です。